親友と友達の違いから考える「内」と「外」

友達と親友の違いは、友達には気を遣うが親友は気兼ねなく居られる(ゆとり世代の友達観) というのを知って、ほぉ~と思いました。
確かにあまり気を遣いすぎる関係は疲れます。「親」友というくらいなのですから、親に接するくらいの気持ちで居られるのが、その言葉に相応しい関係だと思っても、不思議ではありません。

しかし、昨今この「親友」という関係が、片側を[いつでも相手に会わせなくてはいけない窮屈な関係]に縛っている感じが否めません。

もう片側がひどく無遠慮になっているのです。

我慢することなく、一方的に好き勝手やっている側は、さぞかし気持ちがいいことでしょうが、それを受容する側は、負担が大きくて仕方がない。
いつまでも続く関係性とはとうてい思えません。

やはり、自分が自分の外側として境界を引くのは、自分個人の外側であって、自分と親友をセットにした外側ではないのです。

一人一人考えていること、大事にしているものが違います。
その違いを認めず、すべて自分色に染めていいと相手の人格を否定することは、相手を苦しめることになります。
親友というかけがいのない関係を持ち続けるためには、親しき仲の礼儀が必要なのです。

内と外の境界線を見誤ってはなりません。