ゴミ箱がいっぱいなのにゴミを詰めようとしていないか?

うちの地域はプラスチックのゴミを2週間に一度回収する。
正月をまたぐと、実に3週間もの間回収しないことになり、当然ながらゴミ箱はいっぱいになる。

すると私はプラスチックのゴミが出る度、心の中で「あーぁ~、ゴミ箱いっぱいで捨てられないよ。あれっ、またポロっと横から落ちた」と残念ごとをつぶやくのだ。


考えてみれば、ゴミ箱はいっぱいなのを分かっているにもかかわらず、それに無理に詰め込もうとする行為自体が間違えているのに、ゴミ箱にゴミを入れるスペースがないことを嘆いている自分。どんだけ問題解決能力ないんだ。

実はこれと同じ事が日常でも起きている。
給料が上がらないのを会社のせいだー・不当評価だーと嘆く。
恋人が出来ないのを容姿が悪いからだー・経済力がないからだーとぼやく。
本当の問題を突き詰めることをせず、目の前に見えるそれらしい解に飛びついて、それをあーだこーだ言う。
このことのくだらなさにどれくらいの人が気づいているだろう。

本当の問題を見つけるのは、実は骨が折れる。
考えを突き詰めないと、真実の形は浮き上がってこない。

「みんながいうから」「常識だから」「ルールだから」と言う人は考えることを放棄した人。
そういう人の言葉はちっとも重みがないし、意味含有率が低い。

自分の人生を伸ばしたい、自分の言葉で相手に伝えたいと思う人は、是非日常的な動作の中に本当の問題を見いだす練習を重ねて欲しい。
私も、ゴミ箱にゴミを詰める愚行を改め、さっさといっぱいになったゴミ袋を取り出し、新しいゴミ袋をセットする人生を歩みたいと思う。