配偶者Sはかなり無口な方。
あまりに何も言わないので、私ばかりが話すことになってしまい閉口。
話すように促しました。
すると、「話すことが浮かばない」と。
幼稚園や小学校の子供を見ていると、大人に「ねぇねぇ聞いて」攻撃がすごい。
本来人間は誰かに自分を知って欲しい・認めて欲しいと思う心が備わっているから、それを素直にまっすぐ伸ばしてやると、大人になってからも会話することに苦労しない。
一方、成長過程のどこかで、知って欲しいと思うことはいけないよ・認めて欲しいなんて贅沢いっちゃいけないよというメッセージを受け取ると、心が凍り、思考は停止する。
大人になった頃には、自分から話すことなんて苦痛以外の何物でもない。
ー何も感じない、何も望まないー
それを周り(の大人)が求むならば、そう選択するのが最良である、と、子供心に思ったことが後々長く尾を引く。
自由に話すことを奪われた子は話してごらんと促すと、無理に話題を作ろうとして白々さが漂う。
話すことを強要されるのではなく、自然と自分の言ったことは他人に聞いてもらえるんだという感覚を身につけると、自然と力が抜け、当人が会話を楽しんでいる様子が聞いている相手にも伝搬する。
そうなれるまでに訓練を積む必要はどれだけあるのだろうか。
それでも、無理にでも話すという状況に慣れることからスタートかな。