貴方はどこを認めて欲しい?

我々はどちらかというと結果に気を取られて、相手の結果にどうのこうのと口を挟むことが多いのではないだろうか?

「志望校に受かって良かったね」「志望校に落ちて残念だったね」

「就職先決まって安心したよ」「まだ就職先決まらないの?」
「結婚決まったの?おめでとう」「いい人見つからないね~」

でも、思い出して欲しい。頑張ったのは結果に対してなのか?それとも、その途中の困難に対してなのか?

嫌なことがあっても、粘り強く継続したこと
辞めようという気持ちに取り付かれたけど、自分に負けないぞ!と奮起したこと
周りからのエールで、気持ちを新たに仕切りなおせたこと
失敗を恐れず突き進んだこと

これらが、貴方が頑張った瞬間ではないだろうか?
一番しんどかった時の自分を振り返って、誰かがそれに、そっと触れてきたとき、相手と「頑張った過去」を共有できたように感じるのだと思う。

たぶん貴方に声を掛けてくる人は、「よかれ」と思って言っているのだけど、せっかくのその言葉が、聞き手に「なんだかなぁ~」と思わせるのは、ほとんどの人が結果に重きを置いた考えをしているからだと思う。

結果というのは、自分の手の外にある。でも努力は自分の手の中。
「貴方の中にある精一杯」は、努力。
だから気づいた人から、相手の「頑張った過去」に灯りを点して、認めていこうではないか。

「心が通う会話とは、相手の本当に辛かった過去に思いをはせて、自分を寄せていくもの」と個人的に思う。