TOKIO山口達也さんについて思うこと

強制わいせつ罪で書類送検された山口達也さんについて、疑問に思うことがある。

警察からの連絡を受けたのが3月末、ところが5人のメンバーは報道が出てから事件を知ったと語っている。山口さんは「デリケートなことだから言えなかった…」と話しているが、本当にそうだろうか?

グループって一致団結してないの?

警察から連絡を受けた時点で、事がある程度の大きさになることくらい予測は出来ただろう。被害者の女子高生は、いくら和解したといっても、受けた心の傷は癒えないからどこかでぽろっと話してしまうかもしれないし、最近のマスコミは優秀だからいつこのネタを掴むか分からない。

とすれば、メンバーに迷惑がかかることは予測できたはず。報道されるよりも前に、きちんと自分の口から事件のことを話すべきではなかったか?
それなのにギリギリまで隠し通すということは、メンバーを信頼してなかったってこと?

十何歳でデビューして、一緒に泣いたり笑ったり苦労を分かち合ったりしたのに、肝心のピンチのときは、相談さえしないの? そんなに弱みを見せるのがいや?
それも発覚すればメンバーにも確実に迷惑がかかる。

事態がよく分からないまま、報道番組のキャスターを務める国分さんが謝罪している様子は、見ていて痛々しかった。いくらグループ内の不祥事とはいえ、なんにも知らされてなかったんだよ?

今回のことで、アイドルグループは全然一致団結してないじゃんってバレてしまった気がする。

アイドルって売ってるけど中身はただの人間

46歳の大人が、16~7の子ども相手に淫行する。はっきりいって大人の自覚が欠けている。通常、自分の娘・息子の年代の子を見かけたら、危険な目に遭わないように、いろいろと気づかいが発生するもの。それも大人数のファンを抱えるアイドルならなおさらのこと。

しかし酒が入ると、気づかいもファンに支えてもらってる謙虚さも、どこかへぶっ飛んだ。本当に気づかっていたわけではなかったから。心の奥に潜む素の山口さんは、高校生を性的対象として見ており、「ファンに支えられている謙虚さ」より「オレがかっこいいから心酔してるんだろという慢心」が勝っていた。でもそんな不遜を表にしたら、嫌われるし商売がなりたたない。だから狐の皮をかぶった。

その証拠に、今後のことを聞かれると「自分の居場所を与えられるなら、またTOKIOに…」とアイドルに戻ることを口にしていた。この後に及んでまだオレはアイドルとして生きるのがふさわしいと言える神経が信じられない。
少なくとも今は被害者のこと、そして迷惑を掛けた周囲のことを慮り、「今はどうやって償いをするかで頭がいっぱいで考えられません」にとどめておくべきだった。

離婚会見の時も自分の事ばかりに熱中して家族のことがおなざりになったと言っていたし、この人物はアイドル(偶像)としての知性は備えておらず、きわめて人間くさい一人の人という立ち位置が相応しいように思う。

《追記》
今回の事件は、山口さんが司会をしていた番組で出会った高校生との間に起こったこととされている。司会者とひな壇の子たち、と聞いて思い出すのは、「恋のから騒ぎ」。司会は明石家さんまさん。

いくどとなく、ひな壇の女性たちとなんかあるんじゃないの?と言われていたけれど、さんまさんご本人もおっしゃっているように、マチガイは一度たりとも起こしていない。それくらい仕事とプライベートをきっちり分けていた。
とはいえ、卒業生がTV界に入ってきたときには手を貸し、苦境に陥ったときはそっと支えてあげている。けして品行方正な生き方をしているとは言えないけど、TV界で求められる品位は保っていたと思う。

大勢の前に立つということは、そういう分別ある大人な振る舞いが求められている。残念だが山口さんにはそのような面もなかったようだ。