失敗しないカウンセリングの選び方

生き方に迷ったり、心の病にかかったりして、カウンセリング受けようか、どうしようか迷ってるあなたに、是非考えて欲しいことがあります。

それは、「カウンセリングに何を求めるか?」です。

生き方が分かればいい、心の病が治れば良い、といった表面的な理由もいいでしょう。ですがカウンセリングは魔法の小箱ではありません。都合良く、生き方は分からないし、心の病もサクッとは治らない。

にも関わらず、あなたは大切な財産をそこに投じるわけです。その投資に見合う何を手に入れましょうか?
ただ漫然と「カウンセリングを受ければ良い」と思っていると、かなりの割合で納得のいかない結果になりますよ。

山の数ほどあるカウンセリングルーム。選ぶのも一苦労だし、かといってルーレットを回すように適当に決めるのも…。そもそも何の基準もなく選ぶのなんて無理ですよね。

だからこそ「何を求めるか?」はっきりとさせてみなせんか。これが一番の早道だと思います。←それが出来る人はこの先は読まなくていいです。

もし、「考えてみたけど、分からんわ」という方がいれば、一つの例として私の求めるものを示すので参照してみてください。

私がカウンセリングに求めるもの

私がカウンセリングに求めるものは、「分からないものが、分かるようになること」つまり変化すること、です。

他の人には見えていて私には見えていないから、袖にされたり評価されないんだ、と私は思っています。見えてる人同士での情報交換は、見えてない私からすると、まか不思議なやりとりです。目配せ、や、少ない言葉がけで、意思を疎通できる人々を見ると、不思議でなりません。いったい、何をやりとりしているのか。

たとえば、作曲の先生が、「音を外に求めてはいけない」と言ったとします。これを理解できる人は、半数もいないでしょう。音を外に?どういうこと?となります。そこで音と徹底的に向き合い、音を見つめ続けると、あるとき分からなかった意味が分かるようになるのです。
音を外(の誰かが作ったところに)に求めてはいけない(内側からわき起こる思いを集めて音にしろ)、という意味だと。

では、この理解にたどり着くまでどれくらい時間がかかるか、というと、人によっては10年かかるかもしれない。それじゃ時間がかかりすぎる。そんなときに、第三者であるカウンセラーの手を借りて、なるべく短時間で、意味が分からないから分かるへと変化する。これがカウンセリングに求めることです。

私が変われなかったワケ

私の求めるような解答にたどり着くためには、カウンセラーからどれだけ鋭い言葉を投げられるか、が肝になります。私の中に潜むシーズを己の力で掘り当てるために、どういう質問を投げてくるのか、どう誤りを訂正してくるのか、が欠かせません。

しかしながら十有余年でお会いしたカウンセラーは、全員傾聴スタイルだったので、私が好きなだけしゃべったあと、次のステップに手を掛けることが出来ない、というもどかしさに陥りました。

変わりたい、でも変われない、の狭間で、大枚はたいて通っても、ちっとも変われた気がしない。

その停滞感がイヤで、辞めるという決断をせざるを得なかった。

目的に沿った相手を選ぶ

きっとカウンセラーに悪気はなかったのでしょう。本気で救いたいと思っていたし、中には親身になってくれた先生もいました。でも肝心の変われるがいつまで経っても訪れないのです。

だからもし今、カウンセリングを受けるならば、どれだけこちらとガチンコで向き合い、私が変わるために言葉を投げかけてくれるか、で選びます。「分からないものが、分かるようになる」ために受けるのですから、徹底して目的に沿った相手にします。

自分が求めるものを理解していると、即座に判断でき、短時間で目的に沿ったカウンセラーに出会うことができます。

カウンセリングは相性というけれど、それではあまりに曖昧です。カウンセリングを受けてから考えるのではなく、カウンセリングを受ける前に考える。この先手考察方式は、カウンセリングジプシーした経験から導き出した私なりの智恵です。

カウンセリングを受ける前に、ほんの少しだけ立ち止まってみてください。
あなたはカウンセリングに何を求めますか?