趣味でもないプレゼントをくれる人と結婚しろといってくる人の心理は同じ

人によって卵焼きが好きな人も、セロリが好きな人もいるように、趣味だって
メルヘンなのが好きな人も、クールなテイストが好きな人もいる。
人とはそれほどに好き・嫌いのヴァリエーションがある。
そこをすっとばして、自分の好きなものは相手も好きだという思いこみを押しつけて
くる輩がたくさんいる。

だから食べもしない食品を押しつけられたり、趣味でもない服をあげると
いわれたり、へんなアクセサリーをプレゼントされたりする。

人は欲しいと自分から言うもの以外は大概欲しくないのだ。

同様に、結婚したい人、結婚するより独身でいるほうが心地よい人、同性が

好きな人、夫婦別姓がいい人、結婚に夢を持てない人等様々なタイプがいるのに、
「結婚しないの?」「だれか紹介しようか?」といってくる人がいる。

結婚がしたいなら自ら動くのだから、放っておいてほしい。
結婚することは正しいことでも何でもない。

--------------------------------
この二つの異なる事象に出くわしたとき、被った側の心は同じ心理状態になるの
だと思う。
重りをどーんとぶら下げられたような感じ。
相手は親切にしてくれたのに、どうも素直に喜べない。
とても倫理観の高い人だと「親切にしてもらっているのに、気分が悪いなんて
私は失礼な人間だ」と自分を責めてしまう。

けど、快適だと感じていないことが真実。
そして、その感覚は正しい。心は自分を守るために快・不快を適切に知らせて
くれる。

人は尊重され、認められると心が軽くなり、自信が持てる。
反対に侵略され、支配されると、心が重くなり、自信がなくなる。

それを知った上でもなお、侵略されることを赦し、受け入れますか?
反発しろといっているわけではない。
ただ心の中ではちゃんと自分を保ち、相手の侵略を赦さない徹底した心を
持つことが大切。
と同時に、相手の心を侵略するような言動はやめることだ。

私もずっと気付かずに、人の心を侵略し、また親から心を侵略されていた。
こんな不毛な言葉のやりとり、するだけ無駄。
ずっと黙っていた方がずっとまし。
だから、人に価値観を押しつけるのも押しつけられるのもコリゴリ、と土俵から
降りたのです。