転職市場で人材価値の高い方だけが対象です
ヘッドハンティングの会社の人が使う殺し文句。
この言葉で多くの人のプライドがくすぐられるそうな。
誰しも自分が特別ですと言われると、なんだか嬉しくなって、ぐぅーんと鼻が伸びる
気がする。
褒め言葉を使って、本人を上機嫌にし、こちらの意のままに操ることも可能かも
しれない。
ところでなんで特別ですと言われると、人は機嫌が良くなってしまうのか。
それは普段の生活の中で、自分は普通もしくは並以下と評価される中、心の底では
自分は優秀だと思っているから。
<心では優秀だと思っているのに、現実は普通という評価>という乖離が少なからず
不満として蓄積している。
その言葉が引き金となり、蓄積のフタが開いて、不満を吐きし、すっきり爽快。
いい気分である。
本当は心のままに生きたい。心と現実が一致して欲しい。そういう現実が実現不可能
だからこそ、言葉を使って一過的に実現できることに意味がある。
相手の懐に入る術の一つに、相手の心の底で考えていることを言語化するという
手段もあるのかもしれない。
でも、もし本当の賢者なら、心の底と現実が違っても、もう一人の内在化した自分が
肯定してくれるので、そんなに不満は蓄積してないけどね。