広尾の泉谷クリニックに通った感想

泉谷閑示という検索ワードでこちらへ訪れる人が多いということは、きっと泉谷先生
のことを知りたい人が多いんだろう解釈して、暗黙のリクエストにお応えしようと思います。

 

 

泉谷先生の上梓された書籍等はココにあります。

書籍の一部の内容はダイヤモンドオンライン(「うつ」にまつわる24の誤解)で触れられています。
泉谷先生のことを知りたいという方は、ダイヤモンドオンラインを是非読んでみてください。


ここから先は、実際に会ってみた私の感想です。あくまで私見ですので、考えに偏りがあることをご了承ください。


泉谷先生は広尾にあるクリニックで、日々精神療法に取り組まれています。
私も数年前、そこの患者でした。
ビルの最上階(6F)のクリニックは、扉が自動施錠タイプで、室中はダークブラウンの
落ち着いた色調の待合室。
先生のクラッシック好きを反映してか、素敵な音楽が控え目のボリュームで流されています。


初めてお会いしたとき、想像していたより大柄だったことが印象に残っています。
部屋に入ると、壁一面にずらーっと思想の元となった書籍が並んでいます。


どのクリニックも同じですが、指示的な話の振り方はされません。
先生の「どうですか?」という一言に始まって、患者が延々と自分の悩みを吐露する。
先生はそれに深くうなずきながら聴くというスタイルです。


聴き方は、著書「こころをひらく対話術 精神療法のプロが明かした気持ちを通わせる30の秘訣」そのままです。


そして、患者が囚われている思いこみに対して、ヒントを出しながら、様々な角度から
考えることを促します。
囚われが浅い場合は、一度のヒントで間違いに気付き、すっきりとした気分で帰って行かれることもあるそうです。
私の場合は、何十年という間の囚われだったため、根本的気づきには至らず、完全解決とはなりませんでした。


ただいつも感じていたのは、心に鬱積した気持ちを先生に30分も聴いてもらうと心がふっと軽くなったことです。
30分って、そう大した時間じゃないのに、「聴いてもらった」感がするのは先生の聴く力がズバぬけているからだと思います。


残り20分(セッションは50分です)で、どうしたらいいのか先生と話しをしながら考え、これまた不思議なのですがちょうど50分くらいになったら、自然と話が終了するのです。
次回予約は自由に決めていいことになっています。


会計は50分で23100円。
まぁ、これが高いか安いかは個人の考え方によるので、なんとも言えません。
私の場合は、あまりに遠方から通っていたことと、東日本大震災で被災したことも
あって、途中で断念しました。


その後、患者としてではなく、一個人として、泉谷セミナーが主催する対話塾に参加したこともありました。

私が出会った中で、一番自分の求めている解に近いものを見せてくれたのが泉谷閑示という人でした。


ただ、今思うことは、解に近いものを見せられても、やはり自分で解をたぐり寄せる力を身につけなければ、完治には至らない、ということです。


最終的に頼りになるのは「自分」です。


関東在住でない人が、泉谷先生のセッションを受けることは、現実的ではないでしょう。
金銭的に困窮している人が、泉谷クリニックに通うこともまた、難しい。
ですから、私はご自分にあった方法で泉谷先生の考えのエッセンスを盗み、かみ砕いて、取り込めばいいのではないかと思います。


もし、泉谷先生に直接お会いになりたければ、各地でセミナーを開催されているので、そこへ足を運ぶなり、書籍出版記念に書店で講演されるのを聞きに行くという方法があります。(泉谷セミナーのサイトにスケジュールが載っている)


かつて私が泉谷先生の書籍を読んで、「この人しかいない!」と思ったように、多くの悩める患者さんが泉谷先生のセッションを受けたいと熱望するのは、よく分かります。
私は、熱望して、会いに行って、こんな感想でした。
皆さんもご自分にあった方法で、泉谷先生と接触されてみたらいいと思います。


以上、KOMAの泉谷クリニック感想でした。


質問に答えました→メールの返事(2013/04/27)
質問に答えました→メールの返事(2013/05/14)

もっと突っこんだお話をお聞きになりたければ下記コメント欄よりどうそ。