白馬に乗った王子様

いつか白馬に乗った王子様が迎えに来て、不遇な私を幸せにしてくれる。

そう思っている女性もいるでしょう。
小さいときに読んだ童話で、主人公は終盤、王子様によって救われ、幸せになります。
童話は作り話と分かっていても、ロマンチックに憧れる気持ち、わからなくもありません。

ところで、ロマンチックに憧れる人ほど依存傾向があるという記事を見つけました。


婚活でいつまでも成婚に至らない理由の一つに高望みがあります。
高望みする心理は、この記事で指摘されている”恋人に対する依存志向が強い”
ことが原因です。

自分をよく見てから物を言いなさいといわれるのは、身の程知らずな要求を
結婚相手に求めているからです。
第三者から見れば高望みな要求も、本人からすると当然 という乖離を生む背景
にこの記事が深く関わっているように思います。

人に幸せにしてもらいたい人は、概して高い地位にありません。というのも、全て
天から降ってくるという思想で行動しているために、努力が伴わないのです。
努力がなければ、結果はナシ。当然社会的な地位は上がりません。
社会的地位が低いと、ないものねだり欲が加速します。
その結果、結婚という機会を人生の一発逆転ホームランと捉え、目の色変えて
高望み相手を探すのです。

自分をよく知る人間は、自分の器に相応しい暮らしと相手を手に入れます。
もっとよい生活をしたいなら、器を広げる努力をします。
身の丈にあった暮らしをするので、周りにとやかくいわれることはありません。

自分で自分の不幸を呼び込んでおきながら、他人に幸せにして欲しいという依存は
外から見ていると、ただのむさぼり人にしか見えない。
卑しい人間とみなされます。
今、自分が白馬の王子を求めているならば、その思想こそが問題です。

どうして自力で姫になろうとしないのでしょう?
王女になろうとしないのでしょう?
姫に、王女になる努力をしたくないと思うのなら、王子を求めるのは間違いです。
王子と出会って姫になるのではない。
姫になったから王子と出会えるのである。